妊娠糖尿病と診断されてから、私が困ったことのひとつが「毎日の献立をどうするか」でした。
食事量やカロリーを意識しながら、血糖値のことも考えて献立を決める。
さらに私は、2歳の子どもを育てながら仕事もしていたので、自分だけ別メニューを作るのは現実的ではありませんでした。
そこで私が頼ったのがAIです。
管理栄養士さんから教えてもらった食事管理の方針をベースに、AIにレシピや献立、食べる量などを相談しながら、退院後3ヶ月間の食事管理をしてみました。
先に結論をいうと、AIを使ったことで「今日何を食べればいい?」と毎回ゼロから考える負担はかなり減りました。
一方で、AIが計算したカロリーや分量をそのまま信じればいいわけではなく、実際の血糖値を見ながら調整する必要もありました。
この記事では、私が妊娠糖尿病の献立づくりにAIをどう使ったのか、実際のプロンプト、3ヶ月間の血糖値の記録、使って分かった便利な点と限界まで、リアルな体験談をまとめています。
妊娠糖尿病の献立づくりにAIを使った理由
管理栄養士さんとの相談で、食事量や食べ方の基本方針は決まりました。
ただ、退院後はその条件に合わせて、毎日の献立を自分で考える必要があります。
しかも我が家は、2歳の子どもと大人2人分を週末に作り置きするスタイル。妊娠糖尿病になったからといって、食事の作り方まで大きく変えるのは難しいと感じました。
そこで、今までの生活スタイルをできるだけ変えずに食事管理できるよう、AIを献立づくりに取り入れることにしました。
私がGeminiを使った理由
私が食事管理で使ったAIはGeminiです。
普段の生活ではChatGPTも使っていますが、無料版を利用しているため、レシピ画像を何度も添付して相談すると、ファイルのアップロード制限が気になりました。
2026年8月時点の公式情報では、Geminiは1回のプロンプトに最大10ファイルまで添付可能です。一方、ChatGPT無料版はファイルアップロードが1日3ファイルまでとなっています。
Geminiにも利用状況による制限はありますが、レシピ画像を使って何度も相談する私の使い方には、Geminiのほうが使いやすいと感じました。
また、Gemini Notebookにレシピや相談内容をまとめて保存しておけるのも便利でした。
「前に相談したレシピをもう一度見たい」「以前のやり取りを続けたい」というときに、あとから見返しやすく、妊娠糖尿病の食事管理を続けるうえで役立ちました。私はチャットのタイトルをレシピ名に変更し、レシピというノートブックを作って利用しています。

※AIの機能や利用制限は変更される場合があります。上記は2026年8月時点の公式情報をもとにしています。
私の妊娠糖尿病の食事管理ルール(条件)
ここから紹介するのは、あくまで私の場合の食事管理です。
身長147cm、妊娠前体重46kgで、もともと糖尿病があったわけではありません。
管理入院中の血糖値や、退院前に管理栄養士さんと相談した内容をもとに、自分の食事量や回数を決めています。
同じ妊娠糖尿病でも必要な食事量は人によって違うため、私の数値をそのまま真似するのではなく、「こういう条件でAIに相談した」という例として見てください。
3食+2回間食の5回食
管理入院中、3回食の食事量では血糖値がオーバーする数値になってしまったため、入院中は6回食になりました。
退院後は、2歳の子どもを育てながらの生活に合わせて5回食に。
基本的には、
- 朝食
- 10時ごろ 間食①
- 昼食
- 15時ごろ 間食②
- 18時半~19時ごろ 夕食
という流れにしました。
夕食も、管理入院以前は子どもを先に食べさせて、寝かしつけ後の20時半~21時ごろに夫と食べていました。
退院後は、子どもと一緒に18時半~19時ごろに夕食を食べるスタイルへ変更しました。
1日のカロリーと1食の目安
私の場合、1日の必要総カロリーは1700~1800kcal程度。
3回の食事は1食あたり500kcal以下、約466kcalを目標にしていました。
私が実際にどんな昼食を食べていたのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

間食は1回150~200kcal程度です。
また、間食でも炭水化物を抜かないようにしていました。
これは私が管理栄養士さんと相談したうえで決めたものです。
主菜・野菜・炭水化物を組み合わせる
食事の基本として意識していたのは、
- 主菜(タンパク質)
- 野菜
- 炭水化物
を組み合わせること。
管理栄養士さんからは、野菜は両手大盛りいっぱい、炭水化物は80~100g程度を目安として教えてもらいました。
そのためAIにも、単純に「低カロリーの献立を考えて」とお願いするのではなく、この条件を伝えていました。
妊娠糖尿病の献立をAIにどう相談した?
私がAIにお願いしていたのは、単純な「妊娠糖尿病の献立を考えて」ではありません。
実際に食べたいレシピを見せて、「これをどう食べればいい?」
と相談する使い方が中心でした。
食べたいレシピが妊娠糖尿病でも食べられるか聞く
Instagramなどで気になるレシピを見つけたら、スクリーンショットを撮りAIに添付。
そのうえで、
「このレシピをテキスト化して」
「1人前のカロリーを教えて」
「糖質などの目安を教えて」
「妊娠糖尿病の食事として食べる場合、注意することはある?」
などと質問していました。
妊娠糖尿病になると、今まで普通に食べていた料理でも「これって食べて大丈夫?」と気になります。
わざわざ材料を全部入力するのではなく、レシピ画像を見せて相談できるのが私には便利でした。
この使い方は、家で作る料理だけでなく、外食するときにも役立ちました。
「これを食べたいけど、妊娠糖尿病中でも大丈夫かな?」と思ったときに、メニューや食べる量、組み合わせなどをAIに相談していました。
実際に妊娠糖尿病中にケンタッキーやマックを食べたときのメニューと、その後の血糖値も記録しています。


1食のカロリーに合わせて食べる量を聞く
さらに私の場合は、1食約466kcalを目標にしていたので、食べる量まで相談しました。
例えば、
「もち麦ごはん100gとサラダを一緒に食べます。
1食466kcal程度を目標にするなら、この料理は何gくらい食べればいいですか?」
という感じです。
私の家では、白米ともち麦を1:1で炊いていて、もち麦ごはん100gを約140kcalとして計算していました。
👉妊娠糖尿病中によく食べていたもち麦はこちらです。
そのため、主菜だけのカロリーではなく、ごはんやサラダも含めて1食全体を考えるようにしていました。
2歳の子どもに取り分けられるか聞く
もうひとつ大事だったのが、2歳の子どもと同じ料理を食べられることです。
自分用の妊娠糖尿病メニュー、子ども用、大人用と何種類も作るのは現実的ではありません。
そのため、レシピによっては、
「このメニューは2歳児でも食べられますか?」
「子どもに取り分ける場合はどうすればいいですか?」
とAIに確認していました。
妊娠糖尿病の食事管理だけでなく、家族の食事まで一緒に考えられることが、私にとってはかなり助かりました。この使い方なら、妊娠糖尿病の食事管理が終わってからも役立ちそうだなと思いました。
作り置きしやすいことも条件にした
先にも記載した通り、我が家は土日に、2歳の子どもと大人2人分の平日5日分をまとめて作り置きしています。妊娠糖尿病になっても、このスタイルはできるだけ変えたくありませんでした。
そこでAIに相談するときは、次の条件も伝えるようにしていました。
- 作り置き(ミールキット保存)ができる
- 2歳児に取り分けできる
- ホットクック・レンジメート・電子レンジで調理できる
特にホットクックは、妊娠糖尿病の食事管理中にもかなり活用しました。
実際にどんな料理を作っていたのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

実際にAIへ入力していたプロンプト
ここでは、私が実際に使っていた相談方法を紹介します。
Instagramなどのレシピ画像を添付して、こんな感じで聞いていました。
レシピのカロリーや糖質を確認するプロンプト
このレシピをテキスト化して。1人前のカロリーを教えて。糖質などの目安も教えてください。
妊娠糖尿病の食事として食べる場合、注意したほうがいいことがあれば教えてください。
これだけでも、レシピを自分で調べ直す手間がかなり減りました。
食べる量まで計算してもらうプロンプト
さらに、私の場合はこう続けます。
もち麦ごはん100gとサラダを一緒に食べます。
1食466kcal程度を目標にする場合、この料理は何gくらい食べればいいですか?
子どもの取り分けまで相談する場合
幼児向けの取り分けレシピではない場合は、
このメニューは2歳児でも食べられますか?
と追加。
さらに、
「2歳児に取り分ける場合、味付け前に取り分けたほうがいいですか?」
もしくは
「出来上がってからお湯で薄めるでもOK?」
など、必要に応じて質問していました。
ただし、子どもの食事についてもAIの回答だけで判断せず、年齢や食材の安全性などを確認しながら使うようにしています。
AIに相談しながら3ヶ月食事管理した結果
1ヶ月目は120超えが7回
退院後1ヶ月は毎日測定。
1ヶ月のうち、食後2時間血糖値が120を超えたのは7回でした。


2ヶ月目は測定回数が減っても夕食はほぼ測定
退院後1ヶ月を過ぎた妊婦健診と管理栄養士さんの栄養指導では、安定した推移で管理できているということで、1日おきの測定でOKという指示になりました。
ただ、初めて食べるレシピなどは毎回測定。基本的に夕食はほぼ毎回測っていました。
2ヶ月目は、1ヶ月のうち120を超えたのが10回でした。


3ヶ月目は妊娠後期が近づき変化が出てきた
3ヶ月目も120を超えたのは10回。
ただ、この頃から明らかに変化を感じるようになりました。
それまで問題なく食べられていた料理や、以前は大丈夫だった分量でも、血糖値が高くなる日が出てきたのです。


妊娠後期が近づくにつれて、
「前に大丈夫だったから、今回も大丈夫」
とは限らないことを実感しました。
妊娠糖尿病の献立づくりにAIを使ってよかったこと
私は料理が特別得意なわけでもなく、カロリー計算や糖質について詳しいわけでもありません。
それでも、管理栄養士さんから教えてもらった条件をAIに伝えながら相談することで、毎日の献立を考える負担はかなり減りました。
特によかったと感じたのは、次のようなところです。
- 献立をゼロから考える負担が減った
- 食べたい料理を諦めず、食べ方を考えられた
- 家族と同じ料理を作りやすかった
- レシピや相談内容を後から見返せた
- 食事についてのちょっとした疑問をすぐ相談できた
注意が必要そうなレシピでは、砂糖を別の甘味料に置き換える方法を提案してくれることもありました。
私の場合は、実際に砂糖の代わりにラカントを使うこともあり、妊娠糖尿病の食事管理中によく使っていたのがシロップタイプです。
👇 妊娠糖尿病の食事管理中によく使っていたラカントはこちら
私にとってAIは、妊娠糖尿病の食事管理を代わりにしてくれるものではなく、毎日の献立を考える負担を減らしてくれる相談相手という位置づけでした。
ただしAIでも解決できなかったこと
便利だった一方で、3ヶ月使ってみて「ここはAIに任せられない」と思ったこともあります。
AIが計算した完成量と実際の料理が違う
一番困ったのは、料理の出来上がり量です。
AIに「このレシピは全部で何gくらいできますか?」と聞くと、実際に作ってみたら「そんな量できていないけど?」と思うような回答が返ってくることがありました。
そのため、
「完成した料理が○gだから、1人○g食べれば○kcal」
という計算を、そのまま信じるのは難しいと感じました。
AIが提示した分量で食べても血糖値が基準値をオーバーすることも
実際に、AIが提示したグラム数を目安に食べたのに、食後の血糖値が高くなった日もあります。
逆に、AIが計算したほど料理ができあがっておらず、実際にはそんな量を盛り付けられないこともありました。
つまり、
「AIがこの量なら466kcalと言ったから大丈夫」
とは考えないほうがいいです。
AIの計算は、あくまで献立を考えるときの目安として使っていました。
妊娠後期に近づくと今まで大丈夫だった献立でも血糖値が上がった
3ヶ月間食事管理をして、もうひとつ強く感じたのが、妊娠経過によって血糖値の反応が変わったことです。
それまで大丈夫だった料理や分量でも、妊娠後期が近づいてから血糖値が高くなることがありました。
ホットクックのカレーで血糖値が上がった
特に印象に残っているのが、ホットクックで作っていたカレーです。もともとカレーは危険だけど、食べ方次第では大丈夫と管理栄養士さんから助言を受けてチャレンジしていました。
以前は問題なく食べられていたのですが、妊娠後期が近づいてから血糖値が高くなることがありました。
「前に大丈夫だったから、今回も大丈夫」とは限らないんだなと実感した出来事です。
コープのいわしバーグも2枚でオーバーしたことがあった
コープのいわしバーグも、手軽で美味しくて、2歳の息子もよく食べてくれるのでお気に入りのメニューです。
以前は2枚食べても大丈夫だったのですが、妊娠後期に近づいた頃には、2枚食べて血糖値がオーバーしたことがありました。
この経験からも、AIが出したカロリーや「この量なら大丈夫」という目安だけでなく、実際に食べたあとの自分の血糖値を見ることが大切だと感じました。
妊娠糖尿病の献立にAIを使うときの注意点
私が3ヶ月使ってみて感じたのは、AIは「献立を考える相棒」としてはかなり便利だけれど、妊娠糖尿病の食事療法そのものを任せるものではないということです。
AIのカロリーや分量をそのまま信じない
料理のカロリーや糖質、完成量、食べる量などは、AIが正確に計算できるとは限りません。
実際に私も、AIが提示した分量を目安に食べたのに、食後の血糖値が高くなったことがありました。
そのため、AIの回答はあくまで目安として使い、実際に食べたときの血糖値を確認しながら、自分に合う量を探していきました。
私は妊娠13週というかなり早い時期に妊娠糖尿病と診断されたので、そこから出産まで長く食事管理を続けることになりそうだと考えていました。
最初から「これが正解」と決めるのではなく、実際に食べて、血糖値を確認して、必要なら調整する。そんなふうに試行錯誤しながら付き合っていこうと思っていました。
自分の血糖値の記録を参考にする
AIの計算だけで判断するのではなく、私の場合は実際に食べたあとの血糖値を確認しながら、自分に合う献立や食べる量を少しずつ見つけていきました。
そのために、記録を続けやすくする工夫もしていました。
- 食べ始める前に料理の写真を撮る
- 後から見返したときに、何を食べたのか分かる
- 写真の時間から、食べ始めた時間も確認できる
- 血糖測定器をBluetoothでアプリと連携する
- 血糖値が自動で記録される
- 外出先でも手書きで血糖値を記録する必要がなく、記録漏れを防ぎやすい
こうして食事と血糖値をセットで残しておくと、あとから「この料理は大丈夫だった」「この量だと高くなりやすかった」と振り返ることができます。
AIに聞いた答えだけで判断するのではなく、AIの提案と自分の血糖値の記録を組み合わせていくのが、私には合っていました。
医師や管理栄養士さんの指導を優先する
私がAIを使うときの大前提は、管理栄養士さんと相談して決めた食事管理です。
AIから「こうしたほうがいい」と言われたからといって、医師や管理栄養士さんから受けた指導を変更することはしていません。
AIは、
- 献立を考える
- レシピを確認する
- 食事の組み合わせを考える
- 食べられる量の提案をする
- 作り置きの候補を探す
といった、毎日の食事管理をラクにするための補助として使っていました。
まとめ:妊娠糖尿病の献立にAIを使ってみて分かったこと
妊娠糖尿病になって大変だったのは、「何を食べてはいけないか」を知ることだけではありませんでした。3ヶ月使ってみて感じたのは、
AIに妊娠糖尿病の食事管理を任せるのではなく、自分の食事管理をラクにするために使うのがちょうどよかったということです。
一方で、AIが計算した分量と実際の料理の量が違ったり、その分量どおり食べても血糖値が高くなったりすることもありました。
また、妊娠後期に近づくと、それまで問題なく食べられていた料理や分量でも血糖値が上がることがありました。
だからこそ、AIの回答だけで判断するのではなく、医師や管理栄養士さんから受けた指導を優先し、自分自身の血糖値の記録も確認しながら使うことが大切だと思います。
「毎日の献立を考えるのがしんどい」
「カロリー計算が苦手(よくわからない)」
「家族と同じ料理を食べながら食事管理したい」
そんなときは、AIにいきなり「妊娠糖尿病の献立を1週間分考えて」と丸投げするのではなく、自分の食事条件と実際に食べたいレシピを伝えて、1食分から相談してみるのがおすすめです。
私も最初は、気になったレシピを見せて「これ、どう食べればいい?」と聞くところから始めました。
妊娠糖尿病の食事管理で悩んでいる方の、少しでも負担を減らすきっかけになればうれしいです。

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