育児中、「今日(今週)なにしてたっけ…?」と考えても、思い出せないことってありませんか?
妊活中やつわり中はあんなに毎日の時間が長く感じていたのに。。。
ちゃんと育児してるはずなのに、気づいたら1週間が終わっていて、写真も記憶もほとんどない…。私もそう感じて、不安になったことがあります。
でも、それには脳のしくみや心理的な理由が関係していると知って、少しホッとしたんです。
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今回は「育児の記憶がないのはなぜか?」と抱いた疑問について、脳の働き・心理的負荷・日々の工夫という3つの視点からまとめてみました。
同じような不安を感じている方の、少しでも安心材料になればうれしいです。
育児中、なぜ「記憶がない」と感じるの?
必死すぎて“記録”する余裕がない

育児って、毎日がタスクの連続ですよね。
授乳、オムツ替え、寝かしつけ、家事…。ひとつひとつは覚えていても、まとめて思い出そうとすると「何してたっけ?」となりがちです。
これは、脳が「処理」で手一杯になっていて、“記録”まで手が回っていない状態。
パソコンでいうと、同時に複数のアプリを開きすぎて保存が追いつかないようなものです。
毎日がルーティンで記憶に残りづらい
赤ちゃんとの生活は、良くも悪くも“同じことの繰り返し”になりがち。
新しい体験が少ないと、脳にとっては「いつの何だったか」が曖昧になります。
人間の脳は「新しい情報」を記憶しやすく、「同じこと」は流してしまう傾向があるんです。
脳は「今を処理すること」で精一杯
育児は、予測不能の連続です。
泣く、吐く、動く、寝ない…。ひとつ終わったら次のトラブル。
脳は「目の前の問題を乗り切ること」に集中していて、“記憶として整理する”余裕は後回しになります。
だから、「記憶がない」のは異常ではなく、むしろフル稼働してる証拠なんです。
「育児の記憶がない」って私だけ?異常なの?
実は、多くのママ・パパが感じていること
SNSや育児日記、ママ友との会話でも、「記憶がない」「何してたか覚えてない」という声は本当に多いです。
決してあなただけではありません。それどころか、「それが普通」と言っても過言ではありません。
「覚えてない=ちゃんとやってない」ではない
記憶にないからといって、ちゃんと育児してなかったわけではありません。
脳ががんばって処理した分、“記録する余裕”がなかっただけなんです。
覚えてない日は、がんばってた日。
記録がないのは、命を守るのに必死だった証拠。
脳科学的にも“普通の現象”です
脳は一度に大量の情報を処理すると、記憶の優先順位を勝手に変えてしまうことがあります。
- 生き延びるために必要な処理 → 最優先
- 感情が強く動いたこと → 記憶に残る
- 単調なルーティン → 優先度が下がり、忘れられる
つまり、「記憶がない」は脳の自然な反応なんです。
記憶がなくても大丈夫。ラクになる考え方と工夫
一言メモや写真が「記憶の証拠」になる
毎日じゃなくても大丈夫です。
「今日の一言」をメモ帳やスマホに残すだけでも、あとで見返したときに「ちゃんと生きてたな」と思えます。
写真も、赤ちゃんだけじゃなく自分が写っているものをたまに残しておくと、頑張っていた自分を認める材料になります。
写真を見るだけでも、脳と心にやさしい効果がある

写真は「記録」であると同時に、「記憶を呼び起こすトリガー」にもなります。
ざっとカメラロールを眺めるだけでも、いろんなことがふっと思い出されます。
写真を見ると… | 効果 |
---|---|
記憶がよみがえる | 脳の整理が進み、「思い出せない」がやわらぐ |
自分の姿が見える | 客観視できて、「よくやってるな」と認められる |
日々の変化が感じられる | 「ちゃんと成長してた」「積み重ねてた」と実感できる |
気持ちがあたたかくなる | 育児を“愛しい時間”として再確認できる |
スマホの中にあるのは、「思い出」ではなく「自分が生きてきた証拠」です。
いつ・どうやって見るのがいい?
- 月末や週末、ちょっとした空き時間に
- iPhoneやGoogleフォトの「おすすめ」から自動で振り返り
- 自分でアルバムを作らなくてもOK、スクロールするだけでも十分です
ほんの数枚眺めるだけで、「ちゃんとがんばってた」と思える時間になります。
記憶より“体感”を残す方法もある
文字だけが記憶じゃありません。
たとえば:
- 赤ちゃんの声を録音しておく
- 肌ざわりや香り、音で記憶する
- 自分が言った言葉・感じたことをボイスメモに残す
こうした「五感の記憶」は、あとから思いがけず心をあたためてくれます。
「こんな自分でもいい」と思える考え方
何も覚えてない日があっても、何も残せない日があっても、手を抜いたわけではありません。
覚えてないくらい、全力だった。
写真を撮る余裕もないくらい、向き合ってた。
そんなふうに、自分を責めずに認めてあげてくださいね。
時間の流れが早すぎるとき、どうすればいい?
1日の終わりに“振り返る時間”をつくる
寝る前の5分でもいいので、「今日どんな一日だった?」と自分に問いかけてみてください。
声に出しても、心の中だけでもOKです。
脳は振り返りをすることで、「処理」だけでなく「記憶として整理する」モードに切り替わります。
脳に余白をつくる「ながら日記」
料理中や授乳中など、“ながら”でスマホに話しかけて音声メモを残すのもおすすめです。
文章じゃなくても、「思考のログ」があるだけで、あとから救われることがあります。
「がんばってたんだな」と思える仕組みを持つ
- 月ごとにスマホの写真を眺める
- 「先月の自分にメッセージを書く」習慣をつくる
- 同じ服の写真、同じ場所の写真を比べてみる
そうすることで、「ああ、たしかに私は生きてきた」と実感できます。
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月に1回“みてね”で写真をプリントして、届いた写真をアルバムに入れる時間が、私にとっての小さなごほうび時間です。
ちなみに、私が使っているのはポケット式でシンプルなアルバム。写真を差し込むだけで気軽に続けられるので、毎月プリントするのが楽しみになっています。
子育て中でも無理なく続けられるので、「記録が苦手…」というママにもすごくおすすめです◎
まとめ|記憶がなくても、あなたはちゃんと生きてる
育児の記憶がないことは、異常でも手抜きでもありません。
むしろ、それだけあなたが毎日を全力で生きていた証です。
記憶より、体感。
記録より、命を守る力。
記憶がないことに焦ったり、不安になることもあるかもしれません。
でも、「私は確かに、ここにいた」と思える日が、きっとあとからやってきます。
どうか、そのことを忘れずにいてくださいね。
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